【新潟　カウンセリング】　中学生が相談に来るとき⑫ | 講演会やセミナーの最新情報も掲載する新潟のカウンセリングサロンブログ

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＜トラブルメーカー恵のおかげで人間関係のねじれが見えた＞③

私「みんなが不快な思いをしたのはよくわかるけど、

　それを直接恵に言わないで

　集団で態度に出したのは間違いだね。

　“いじめ”になるよね。」

香奈「はい・・・。わかってたけど、

　恵が嫌だって気持ちをどうしようもなくて・・・。」

私｢恵はね、きっと不安で不安で仕方がないんだよ。

　みんなが自分をどう思っているか、

　嫌われていないかが。

　だからしつこく『最近冷たい』って言ったり

　『嫌ってるんでしょう』って言ったり。

　『違うよ』って言われて安心したいの。

　その気持ち分かるよね？｣

香奈「・・・わかります。」

私「人は誰も、自分がどう思われているか

　気にならない人なんていない。

　恵の場合、その気持ちが人より強いんだよね。

　だから必要以上にみんなが自分を嫌っていない、

　好きでいてくれることを確かめたくて、

　みんなに不快な思いをさせてしまうんだと思う。

　でも、恵は好きでそんな状態にいるのではないと思う。

　もちろん神経質な性格ということもある。

　でも、今まで過ごしてきた環境で

　人が自分をどう思っているか心配になるようなことが

　いっぱいあったんだと思う。

　友達だって思ってた人に裏で悪口を言われたり、

　はずしにあったり・・・。 　

　でも、だから仕方がないと言っていても何にもならない。

　恵はもっとみんなを信用しなきゃ。

　信頼しあってやっと運動に集中できるんだと思う。

　こんな状態じゃ、恵もみんなも

　部活に集中できていなかったでしょう。」

香奈「はい、そのとおりです・・・。」

(続く)　中学生が相談に来るとき⑬