引きこもりからの脱出① 【新潟 カウンセリング】
query_builder 2021/08/14
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梨花とは私が転勤して来て初めて出会いました。

彼女が中2の春、私が担任となりました。


梨花は始業式にも登校していませんでした。

中1の半ばから完全に不登校になっていました。

理由は、生活の乱れ・昼夜逆転・無気力・虞犯・権威への挑戦・・・などなど、

いわゆる神経症的な理由での不登校ではありませんでした。


出会った当初の梨花の感じは、

「人は信用できない」

「自分に近づいてくる大人はみな自分にひどいことをするだろう」

「正直になるなんて馬鹿馬鹿しい」

「世の中は法律に引っかからなければ何をやってもいい」

「世の中は金しか信用できない」・・・

そんなすさんだ姿勢の中にも、誰かが助けてくれるのを待っている

・・・そんな感じでした。


梨花の生活の状況は厳しいものでした。

・父親と2人暮らし

・父は元やくざ、定職はない

・ホステスの姉が一人

・母は梨花小6の時にアルコール中毒からくる肝硬変で死亡

・中1半ばから不登校、髪を赤くする、人間不信からの教師への反抗

・昼夜逆転の生活

・誰も世話をしない荒れた部屋、生活

    生活保護で生活している

 

そんな厳しい状況の中で生き延びている梨花は、

まるで人に対する信頼も何もかもなくした野良猫のように見えました。

私は、一人の能力ある人間が

もう13歳で自分の人生を失いかけていると思いました。

溺れてもう半分命を失くしかけていると。

 

私はすぐに梨花に会いに行きました。

学校に来ないのですから、会いに行くしかないのです。

携帯に出た梨花は「漫画喫茶にいる」と答えました。

私はすぐさま漫画喫茶に行きました。

そしてその漫画喫茶の会員になりました。

驚く梨花。

私は本気で梨花に話しました。


私「今までは学校にこない時が多かったみたいだけど、今年はどうしたいの?」

R「別に学校なんか行かなくたって卒業できるんでしょ?」

私「確かに、学校だけがすべてじゃないよ。でも、学校で得ることって大きいよ。私はあなたが自分の能力を無駄にしているようで、それが嫌なの。大人は子どもを幸せにする義務があるの。身近な大人の一人として、あなたを放って置けないの。」

R「学校行ってもいいけど、起きれないんだよね。」

私「私が力を貸せるなら貸すよ。電話で起こすとか?」

R「・・・6時ころ電話ください。」

私「あなたは今教室に出られるような状態ではないと思う。まず朝ちゃんと起きて学校に来るという生活のリズムを作らなきゃ。怠けているなんて私は思ってないよ。子どもは誰だって愛して保護する大人が必要なの。あなたの場合は早くにお母さんをなくし、どうしたってお父さん1人では難しかったところがあると思うんだよね。私がもし少しでも力になれるなら、なりたい。真剣にそう思っているよ。」

R「・・・はい。」


心なしか目が潤んでいるようでした。

子どもらしい素直な表情でした。


(続く)


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