Sさんはお子さんが
境界性パーソナリティ障害と診断され
衝撃を受けると同時に
やっぱりかという腑に落ちる感覚も。
疾患は育て方の問題ではありません。
Sさんはずっと自分の育て方が悪かった
そう自分を責めていました。
その部分は安心できたところがあると思います。
その後には受け入れるという作業がありました。
*******************
どうして私の子が?
私何か悪いことした?
私が死んだらこの子は?
いっそ一緒に死のうか?
その気持ちとてもとても分かります。
私にできることは
説得でもなく
受容でもなく
ただただ共感でした。
*****************
人生は大変。
死んでしまったらどんなに楽か。
本当にそう思います。
だけど生かされている限り生きるしかなくて
死ぬより辛いかもしれない生きること
だけど死ぬより気高い行為だと
体の深いところでわかっているから
今日も生きている。
悲しみに押しつぶされそうになりながら。
*****************
だけど生きることを選んでいる
選ばざるを得ない自分。
それだけで120点満点なのではないでしょうか。
生きているだけで何も欠けることはないのです。
ハートエステサロン毬穂
堀川真理
※プライバシーに配慮し内容を加工しています。
境界性パーソナリティ障害の方への関わり方
感情の波に飲まれず、関係を守るために
境界性パーソナリティ障害(BPD)の方は、 感情が一気に高まりやすく、 人間関係が「近すぎる」か「遠すぎる」かの両極端になりやすい特徴があります。
そのため、周囲の人は 「どう接したらいいのか分からない」 「振り回されて疲れてしまう」 と感じやすくなります。
ここでは、BPDの方と関わる際の“心の守り方”をまとめます。
① 感情の波は「病気の特徴」であり、本人の性格ではない
境界性の方は、感情が急激に高まりやすく、 その波が一気に押し寄せます。
急に怒りが強くなる
急に不安が強くなる
急に泣き出す
急に「見捨てられた」と感じる
これは性格ではなく、 脳の感情調整が難しい状態です。
まずは、 「本人の性格ではない」 と理解することが大切です。
② “見捨てられ不安”を刺激しない
境界性の方は、 「見捨てられること」への恐怖が非常に強いです。
● 刺激しやすい言葉
「もう知らない」
「勝手にして」
「あなたのせいで疲れた」
「距離を置く」
これらは、本人の不安を一気に高めます。
③ しかし「過度に近づきすぎる」と関係が崩れる
境界性の方は、 距離が近すぎると依存が強まり、 関係が苦しくなります。
● 過度に近い関わりの例
毎日長時間の相談に乗る
すべての問題を解決しようとする
相手の感情に巻き込まれる
自分の生活を犠牲にする
これは支援ではなく、 共倒れの関係になってしまいます。
④ 大切なのは「優しい境界線」
境界性の方への関わりで最も重要なのは、 優しく、しかし明確な境界線を保つこと。
● 優しい境界線の例
「今日はここまで話そうね」
「あなたの気持ちは大事。でも私はできる範囲で関わるね」
「急に返事ができない時もあるけれど、見捨てるわけではないよ」
「あなたの気持ちを否定しない。でも私は私のペースで話すね」
境界線は「拒絶」ではなく、 関係を守るための枠組みです。
⑤ 感情の嵐のときは「共感+落ち着き」
境界性の方が感情の嵐に飲まれているとき、 最も効果的なのは次の2つです。
● ① 共感
「つらかったね」
「不安が大きかったんだね」
「その気持ちは自然だよ」
● ② 落ち着いたトーン
声を荒げない
反論しない
感情で返さない
“共感しつつ落ち着く”ことで、 相手の感情の波が静かに下がります。
⑥ 「正論」や「説得」は逆効果
境界性の方が感情の波の中にいるとき、 正論はほぼ届きません。
「そんなこと気にしなくていい」
「考えすぎだよ」
「普通はこうするよ」
これらは、 「理解されていない」という痛みを強めるだけです。
⑦ 自分の限界を守ることが最優先
境界性の方と関わると、 支援者・家族が疲れ切ってしまうことがあります。
相談が長時間になる
感情に巻き込まれる
自分の生活が乱れる
罪悪感が強くなる
しかし、 自分の限界を守ることは“冷たい”のではなく、関係を守るために必要なこと。
⑧ 専門家の支援を組み合わせる
境界性の方は、 専門的な支援が非常に効果的です。
カウンセリング
心理療法(DBT・スキーマ療法など)
医療機関での相談
家族支援
家族やパートナーだけで支えるのは、 負担が大きすぎます。
まとめ
境界性パーソナリティ障害の方への関わり方は、 「優しく寄り添う」+「境界線を守る」の両立が鍵。
感情の波は病気の特徴
見捨てられ不安を刺激しない
過度に近づきすぎない
優しい境界線を保つ
共感+落ち着いたトーン
正論は逆効果
自分の限界を守る
専門家の支援を組み合わせる
このバランスが整うと、 本人も周囲も少しずつ楽になり、 関係が安定していきます。
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