子どもが学校に行きたくない
不登校傾向になると
親は、ことさら母親は
自分の育て方に問題があったのだと
まず最初に自分を責めがちです。
未だに多くの情報に
「母親の態度が」「接し方が」と
書いてあるのが見受けられます。
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私が教員時代34年間
カウンセリングルームを開いて5年
出会ってきた不登校(傾向)の子どもたちは
何かが原因でということよりも
(はっきりとした原因がわかること以外で)
何かを解決するために
その症状を呈していたと考えられます。
Wさんのお子さんは学校は嫌いではないのです。
友達関係で先生との関係で何があったわけではないのです。
だけど、学校の前まで行くと体調がすぐれず
玄関に入ることができません。
そして家に帰ってきてしまうことが時々あります。
がんばって行くのですが
同じ症状になってしまうのです。
********************
Wさんはお子さんとともに毬穂にいらっしゃいました。
お子さんのお気持ちを聴いていくと元気になり
数週間は大丈夫なのですが
またしばらくすると症状が出てきます。
Wさんに
「この症状に理由はないけど目的はあるかもしれませんね。
家族の中で何か解決しなければならないことがあるのが
よくあることなのです。」
と話したところ
「…そうかもしれません」との答え。
次回はWさん一人で来ていただくことにしました。
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Wさんは夫婦関係に悩みを抱えていらっしゃいました。
夫に女性の影がありました。
それを気づかぬふりをして我慢を重ねてきたWさん。
お子さんの症状は夫に「家庭を見て」という
シグナルだったのかもしれません。
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Wさんは子どもがそこまで頑張ってくれていることを知り
夫に疑問をぶつけました。
ふらふらしていた夫は家族の大事な時期に
やっと気づいたのです。
Wさんはお子さんの症状により
夫に本心を表現することができました。
それにより夫の目が覚めました。
家族の危機をお子さんが救ったと言える
そんな出来事ではないでしょうか。
ハートエステサロン毬穂
堀川真理
※プライバシーに配慮し内容を加工しています。
不登校の原因は?
子どもの心が学校から離れるとき、何が起きているのか
不登校は「怠け」でも「甘え」でもありません。 子どもの心が、学校という環境に耐えられなくなったときに起こる “心のSOS”です。
そしてその背景には、 必ず複数の要因が重なっています。
ここでは、不登校の原因を 臨床の視点から分かりやすく整理します。
① 心のエネルギーが不足している
不登校の子どもは、 心のエネルギーが限界まで減っている状態です。
朝起きられない
体が重い
頭が働かない
気力が湧かない
これは怠けではなく、 心身の疲労が蓄積した結果です。
② 人間関係のストレス
学校は「人間関係の密度」が非常に高い場所です。
友だちとのトラブル
仲間外れ
いじり・からかい
先生との相性
クラスの空気が合わない
こうしたストレスは、 子どもの心を大きく揺らします。
③ 学業のつまずき
勉強のつまずきは、 不登校の大きな要因のひとつです。
授業が分からない
宿題が終わらない
テストが怖い
置いていかれる感覚
「分からないまま座っている時間」は、 子どもにとって強い苦痛になります。
④ 生活リズムの乱れ
生活リズムは、心の安定と直結しています。
夜眠れない
朝起きられない
食欲がない
昼夜逆転
生活リズムが乱れると、 学校に行くための“心の土台”が崩れてしまいます。
⑤ 心身の不調(不安・抑うつ・身体症状)
不登校の背景には、 不安・抑うつ・身体症状が隠れていることがあります。
頭痛
腹痛
吐き気
動悸
強い不安
涙が止まらない
これらは「行きたくない」ではなく、 「行けない」状態です。
⑥ 発達特性(感覚過敏・注意特性・学習特性)
発達特性がある子は、 学校という環境が負荷になりやすい傾向があります。
音や光がつらい
集団が苦手
授業のペースが速い
忘れ物が多い
じっと座っているのが苦しい
特性そのものが悪いのではなく、 環境とのミスマッチが不登校につながります。
⑦ 家庭環境の変化・ストレス
家庭の状況は、子どもの心に大きく影響します。
親の仕事の変化
家庭内の不和
きょうだい関係
引っ越し
親の体調不良
家庭のストレスが強いと、 学校に向かうエネルギーが残らなくなります。
⑧ 子ども・保護者・学校で「見えている原因」が違う
不登校の難しさは、 原因の認識が三者でズレることです。
子ども → 人間関係・先生との関係
保護者 → 心身の不調・生活リズム
学校 → 学業不振・無気力
このズレがあるため、 原因が見えにくくなります。
⑨ 不登校は「複合要因」で起きる
不登校は、 ひとつの原因で起きることはほとんどありません。
きっかけ要因
背景要因
心の保護因子の不足
これらが重なったとき、 子どもの心は学校から離れます。
まとめ
不登校の原因は、 ひとつではなく、複数の要因が重なった結果。
心のエネルギー不足
人間関係のストレス
学業のつまずき
生活リズムの乱れ
心身の不調
発達特性
家庭環境
三者の認識のズレ
これらが積み重なったとき、 子どもの心は「学校から距離を取りたい」と感じます。
不登校は、 子どもの心が自分を守るために選んだ“安全行動”なのです。
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