何事もなく学生時代を過ごし
大人になって就職したXさん。
恋人もできました。
だけど毎日憂鬱で
時々消えてなくなりたい衝動にかられます。
仕事もいくつか変わりました。
理由は人間関係のつまずき。
高圧的な人の顔色が気になって
普段しないような失敗をしてしまい。
***************
Xさんはくりくりした目が印象の
とてもチャーミングな方です。
その大きな目から
涙があふれてきます。
子どものころのお母さんの話になった時です。
怖かった。
テストで98点でも
なぜ100点じゃなかったと
正座をさせられ30分説教される。
親戚の前で行儀が悪かったと
正座をさせられ30分説教される。
怒ると物を投げたり当たったりする。
いつもお母さんの顔色を見ていた…
******************
誰に対しても顔色を読んでしまうXさん。
職場の上司が機嫌悪そうだと自分のせいだと思い
必要以上におどおどして失敗する。
指摘される。自信を無くす。仕事を辞める。
その繰り返しで
夜眠れなくなってしまいました。
***************
もう過去のことだと思っていたのに…
Xさんは過去の自分を抱きしめてやりたい気持ちになりました。
***************
子どもは安心して愛されてすくすく育つ権利がある。
その権利が剝奪されると
人生に多大な影響を及ぼすことがあります。
Xさんの治療的再療育法を終了し
不眠が軽減されて笑顔が見られました。
ハートエステサロン毬穂
堀川真理
※プライバシーに配慮し内容を加工しています
幼少時の影響は?
大人になった今の心に、どんな形で残っているのか
幼少期の経験は、 私たちの心の深いところに静かに積み重なっています。
親との関係
家の空気
兄弟とのやり取り
ほめられ方・叱られ方
安心できたかどうか
自分の気持ちを言えたかどうか
これらは、記憶として残っていなくても、 “心の感じ方”として今の自分に影響します。
ここでは、幼少期の影響がどんな形で大人の心に現れるのかを、 分かりやすくまとめます。
① 「自分の価値の感じ方」に影響する
幼少期にどんな言葉をかけられたかは、 自分の価値の感じ方に大きく影響します。
● 例
ほめられることが少なかった → 自分に自信が持ちにくい
期待が大きかった → いつも頑張りすぎてしまう
比較されて育った → 他人と比べてしまう
否定されることが多かった → 自分を責めやすい
これは性格ではなく、 幼少期に身についた「価値の感じ方のクセ」です。
② 「人との距離の取り方」に影響する
幼少期の人間関係は、 大人になってからの距離感に影響します。
● 例
親が忙しかった → 人に頼るのが苦手
親が過干渉だった → 人が近づくと疲れる
家族が感情的だった → 他人の機嫌に敏感になる
安心できる大人がいた → 人を信じやすい
幼少期の距離感が、 今の人間関係の“基本設定”になりやすいのです。
③ 「感情の扱い方」に影響する
幼少期に感情をどう扱われたかは、 大人になってからの感情処理に直結します。
● 例
泣くと怒られた → 悲しみを隠すクセがつく
怒ると否定された → 怒りが出せず溜め込みやすい
気持ちを聞いてもらえた → 自分の感情を言葉にしやすい
感情が無視された → 自分の気持ちが分からなくなる
感情の扱い方は、幼少期の環境でほぼ決まります。
④ 「自分の役割」に影響する
幼少期に背負った“役割”は、 大人になっても続きやすいものです。
● よくある幼少期の役割
いい子
我慢する子
親の相談相手
家族の空気を読む子
兄弟の面倒を見る子
この役割は、 大人になっても無意識に続いてしまいます。
⑤ 「安心の感じ方」に影響する
幼少期に安心できたかどうかは、 大人になってからの“心の安定感”に影響します。
● 例
家が安全だった → 基本的に安心して生きられる
家が不安定だった → 常に緊張してしまう
親が予測できなかった → 人の機嫌に敏感になる
安心できる大人がいた → 自分を信じやすい
安心の土台は、幼少期に作られます。
⑥ 幼少期の影響は「変えられないもの」ではない
ここがとても大切なポイントです。
幼少期の影響は、 人生を決めるものではありません。
ただの“心の初期設定”です。
そして初期設定は、 大人になってからでも
気づく
理解する
言葉にする
安心を積み重ねる ことで、ゆっくり書き換えられます。
心理療法やカウンセリングは、 この「書き換え」を手伝う作業です。
⑦ 幼少期の影響を理解すると、生きやすくなる
幼少期の影響を知ると、 自分を責めなくなります。
なんで私はこう感じるんだろう
どうして人間関係が苦しいんだろう
どうして頑張りすぎてしまうんだろう
こうした疑問が、 「あ、これは幼少期の影響なんだ」 と理解できるだけで、心が軽くなります。
理解は癒しの第一歩です。
まとめ
幼少期の影響は、 性格ではなく、心の初期設定。
自分の価値の感じ方
人との距離の取り方
感情の扱い方
背負った役割
安心の感じ方
これらは幼少期の経験から生まれますが、 大人になってからでも、ゆっくり書き換えられます。
幼少期の影響を知ることは、 自分を責めないための“優しい理解”です。
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