<相談になんて行くかよ!>
1.興奮している生徒
もちろん、素直に相談に訪れる生徒ばかりではありません。
むしろそのような生徒は少数派です。
相談が必要だと感じる生徒ほど、自分からは相談には来ません。
そのような生徒には、困った時や興奮している時に
介入することが多くなるでしょう。
たとえば、 生徒が混乱したり暴れたりしているとします。
そんな時それを鎮めようとすることは
さらなる行動のエスカレーションの誘因になります。
そんな時に必要なのは、多少暴れても泣いてもいい部屋です。
そこで気持ちが収まるまで自由にさせ、
けがをしないように見守ります。
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ある生徒が興奮して担任教師につかみかかりました。
通りかかった私はその生徒とラポートがあったので、
引き離し空き教室に入れました。
なおも椅子や机を蹴って暴れるA。
「もうやってらんない!」と言いながら蹴飛ばしているAに、
「止めなさい」とは言いませんでした。
代わりにこう言いました。
「気が済むまで蹴っていいよ。壊さない程度にね」。
するとAは急に暴れることを止め、泣き出しました。
「先生、反則だよお。もっと蹴っていいなんて言われたら、
もう蹴れないよお・・・」
それからAは何があったのか、何が悔しかったのか話し始めました。
教育相談(話を聴くこと)以前に、大切な態度があります。
相手に関心を寄せること。
「仕事」ではなく「仲間」として生徒に関心を寄せることです。
こちらがどんな気持ちで接しているのかは、
敏感な生徒にははっきりと伝わります。
「困ったやつだな」
「嫌な場面に出くわしてしまった」
「怖い」
「こいつは悪いやつだ」
「早く興奮を収めなくちゃ」
また、「どうしたの?心配してるよ」
「自分を傷つけちゃダメ」
「大変なことがあったんだね」など、
言外の気持ちは隠しきれないものです。
「技術」以前の「構え」です。
(続く) 中学生が相談に来るとき⑨
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