不安な気持ちは誰でも感じます。
ただその考えが思考のほとんどを占め
生活に影響が出てしまっている
不安を回避するために
行動が制限されている
こうなるとそれは放っておけない
状態になっている可能性が出てきます。
**************
Uさんは近所で火事が起こってから
自宅が火事になるのではないか
近隣の家事に巻き込まれるのではないか
そう考えて過剰な火の始末の確認が始まりました。
隣の家も気になって確認したい衝動にかられます。
心療内科に行って薬は出たものの
運転をしなければならない仕事柄
薬を飲むと眠くなって飲むことができません。
漢方薬は出ていますが効いているのかどうか。
**************
そんな状態で毬穂にいらっしゃいました。
不安障害と診断されているのに服薬ができない。
大変不自由な状態でした。
まずUさんのお気持ちを傾聴しました。
どんな小さなことでも
今まで語ったことのない出来事
その時の感情をつぶさにお聴きしました。
話が進んでいくと
やはり小さかった時の出来事が
涙とともに語られるのです。
Uさんの家庭では
父親のアルコールの問題がありました。
誰にも話せなかった話したくなかったと
Uさんは涙ながらに話してくれました。
サイコドラマ的に処置し
Uさんはたくさん涙と感情が溢れました。
**************
Uさんの症状はだいぶ軽くなりました。
それでも時々強い衝動がぶり返すそうです。
これからはACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)のアプローチをしようと考えています。
Uさんだけでなく
実は多くの人は(私も)
不快な感情や思考に支配されやすいのです。
それを取り除こうとしない。
あるものとして抱えていく。
小さかったUさんはそれがすべてだったけれど
成人したUさんはもっと価値ある行動を目指しています。
その感情はなくならないけどそこにいてね。
目立たなくなればだいぶ楽になると思います。
ハートエステサロン毬穂
堀川真理
※プライバシーに配慮し内容を加工しています。
不安障害の方へ
不安と共に生きるための、やさしい心の整え方
不安障害は、 「不安が強すぎるからダメ」なのではなく、 心がとても繊細で、危険を早めに察知する力が強いという特徴です。
その繊細さは、本来は長所です。 ただ、疲れが重なると、 その“繊細なセンサー”が過敏になり、 日常の小さな刺激にも反応してしまうことがあります。
ここでは、不安障害の方が 少しでも安心して過ごせるように、 心の扱い方をやさしくまとめます。
① 不安は「異常」ではなく、心の防御反応
不安障害の方は、 危険を察知する力がとても強いです。
体の反応が早い
未来のリスクを素早く想像する
周囲の空気を敏感に感じ取る
これは、 心があなたを守ろうとしている反応です。
「また不安になってしまった…」 と責める必要はありません。
② 身体の反応を整えると、不安は必ず弱まる
不安障害の不安は、 “思考”よりも“身体”が先に反応しています。
呼吸が浅くなる
心臓がドキッとする
手足が冷える
胸がざわつく
この身体反応を整えることが、 不安障害のケアではとても大切です。
● 今日できること
ゆっくり長く吐く呼吸
温かい飲み物を飲む
首の後ろを温める
肩を後ろに回す
足裏を床にしっかりつける
身体が落ち着くと、 心も必ず落ち着いていきます。
③ 「不安の波」は必ず引く
不安障害の方は、 不安が来ると「このまま続くのでは」と感じやすいです。
でも、不安は波です。 どれほど強くても、 必ずピークを過ぎて弱まります。
波が来たら、 「今は波の時間」 と理解するだけで、 少し楽になります。
④ 不安を“言葉にする”と、扱えるようになる
不安障害の方は、 不安が曖昧なまま心を占領しやすい特徴があります。
名前をつけることで、 不安は「扱えるもの」に変わります。
ざわざわ
未来が怖い
体が緊張している
なんとなく不安
人間関係の心配
言葉にするだけで、 不安の強度は必ず下がります。
⑤ 「安心のルーティン」をつくる
不安障害の方は、 安心できる“型”があると心が安定します。
● 安心ルーティンの例
朝に白湯を飲む
同じ音楽を流す
香りを決めておく
夜は照明を少し落とす
寝る前に深呼吸を3回
小さなルーティンが、 心の安全基地になります。
⑥ 不安の裏には、必ず“本当の気持ち”がある
不安障害の不安は、 しばしば「二次感情」です。
その奥には、 もっと大切な気持ちが隠れています。
悲しさ
怖さ
孤独
期待が裏切られた痛み
自分を守りたい気持ち
不安を通して、 心が「本当の気持ちを見てほしい」と 訴えていることがあります。
⑦ 不安障害の自分を責めない
不安障害は、 あなたが弱いから起きているのではありません。
むしろ、 繊細で、優しくて、感受性が豊かだからこそ起きる反応。
その繊細さは、 人の気持ちを理解したり、 細やかな気配りができたり、 深い共感力につながる大切な力です。
不安障害は「欠点」ではなく、 あなたの特性のひとつです。
まとめ
不安障害の方に必要なのは、 不安を消すことではなく、 不安と共に生きられる“安心の土台”をつくること。
不安は防御反応
身体を整えると心が落ち着く
不安の波は必ず引く
言葉にすると扱える
安心ルーティンが心の基地になる
不安の奥には本当の気持ちがある
自分を責めない
これらを少しずつ積み重ねることで、 不安障害の方の心は、 ゆっくりと、確実に穏やかになっていきます。
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