【新潟 カウンセリング】 サイコドラマを使った家族療法①
query_builder 2021/09/15
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シ

この事例は毬穂が教師時代手掛けたものです。

個人が特定できないように加工しています。


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夏休み前の保護者懇談会で、まどかの母親から相談を受けました。


小学校のころは聞き分けのよい素直な子どもだったのに、

今とても反抗的で、家庭学習などやるべきことも全然やらず、

やるように言うと暴言を吐いたり物を投げたりすると。


担任の私自身も、学校での様子とかけ離れていたので驚きました。

その時は母親の苦しみを受け止め、

父親と力を合わせる時期ですねと、一人ではないことを喜びあいました。


しかし、夏休み明け目前、まどかの父親から電話がかかってきます。


「まどかが大変なことになっているので、相談したい」とのこと。

すぐに両親に来校してもらいました。  


母親に対する家庭内暴力が始まっていたのでした。

父親は夜勤のある仕事で、父親のいない夜は必ず

母親に物を投げたり暴力を振るったりするということでした。  


その時の相談では、不適切な行為に注目を与えず、

適切な行為に声をかけようという方針を立てました。


まどかは父親に怒られると構えているだろう。

ならば怒ることはまどかにとって意味がないどころか、

問題を繰り返し深刻化を招くことになるだろう。

だからこそ、まどかの問題行動に注目を与えず、

家族として温かい時間を共有する方向で行きましょうと提案しました。  


その夜にファミリーレストランで家族で食事をするという計画を立て、

喜んで両親は帰途に着きました。  


次の日、私はまどかに何を食べたか聞きました。

「昨日は食事に行っていない」との返答。

驚いて理由を尋ねると「お母さんがダメなんです。

お父さんをすぐに怒らせちゃう。」と答えます。

「残念だったね」と伝えました。


(続く)

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