この事例は毬穂が教師時代手掛けたものです。
個人が特定できないように加工しています。
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しばらくして私は父親になぜ体罰を使ったのか訊きました。
父親はしばらく沈黙し、
「・・・まどかに立派な人になって欲しかったから・・・」
と絞り出すように言いました。
私は父親の後ろに回り、「まどかが大事だから」と言いました。
父親は涙を流します。
さらに続けて「まどかを愛しているから」と私が言うと
父親はしゃくりあげて泣きました。
私が父親に「言葉にしてください」と促すと、
「・・・まどかが大事だから。まどかを愛しているから。
・・・でも、間違っていた、ごめん、ごめん、ごめん・・・」
と謝り続けました。
母親も一緒に謝り続けました。
このあと、まどかの家庭内暴力はぴたりとおさまりました。
(完)
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この事例は、サイコドラマの手法を用いた処置です。
「話」として伝えるのではなく、
「対話」をすることに重きを置きました。
症状を出している人物が問題なのではなく
その人物を取り巻く環境(家族)の問題としてとらえます。
そして一番弱い人物が症状を出す。
家族システムの問題としてとらえます。
ただ、普通の学級担任ができることではありません。
まどかの場合は担任の私がカウンセラーであったという
たまたまのめぐりあわせが彼女を救ったことになります。
本当は相当数の「まどか」が学級にいます。
それを教師が支えるのは不可能に近いとも感じています。
早く教師カウンセラーを!!
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