【新潟 カウンセリング】 不登校傾向の克服 ケンタの話①
query_builder 2021/09/17
ブログ
ケ

この文章は毬穂が教師時代に手掛けた

ある生徒の話です。

個人が特定できないよう加工してあります。

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健太    


健太はある日突然、学校を休み始めました。

担任の私から見ると、学校での人間関係や学習、

部活動でのつまずきは思い当たりませんでした。


本人に理由を訊いても

「自分ではわからない。急に学校に行きたくなくなりました。

わけがわからず、朝、泣きたくなるほど

学校に行きたくない気持ちになるんです」と言います。  


<何としてでも登校を!>  


朝起きられず、昼過ぎまで寝ている生活が

続く可能性がありました。

そうなれば、あっという間に昼夜逆転の生活に

移行してしまう恐れがあります。

それだけは何としてでも防ぎたい。

その思いで何としてでも登校させたいと私は考えました。


「休ませてあげた方がいい」と言う先生もいましたが、

私は休めば休むほど再起が難しいと考えました。  


まず、父母の送迎をお願いしましたが、

健太は頑として車に乗りません。

私が迎えに行くと仕方なく車に乗り、学校に入ります。


学校に来れば普通に教室で過ごすことができます。

とにかく、登校する。

そのためにはどんな手でも使う。

私が迎えに行くことも、「それは父母の仕事だ」と

反対する声もありました。

父も「なぜ俺の車には乗らないのに、先生の車には乗るんだ」と

悔しさをにじませます。


そんな声に

「何でもいいのです。とにかく登校することが今は最優先です。

誰がしても、どんな方法でもいいと思います。

いろいろなお気持ちになるのはよくわかります。

でも今は、健太さんの生活の枠を崩さないよう、

最善を尽くしましょう。」と伝えました。


(続く)

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