【新潟 カウンセリング】 不登校傾向の克服 ケンタの話②
query_builder 2021/09/19
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ケ

この文章は毬穂が教師時代に手掛けた

ある生徒の話です。

個人が特定できないよう加工してあります。

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健太は「学校には行きたい。

 でも、行きたくない気持ちをどうしようもない。

 先生に迎えに来てもらって無理やりにでも

 連れて行ってもらわなければ行けない。

 学校に来ても帰りたくてしょうがない。

 でも、学校に来ない生活になるのは嫌です。」と言います。


10回ほど朝の迎えをしたころでしょうか。


「何もかも嫌になった。何もしたくない。

 でも、それじゃだめなことはわかっている。」と健太が言い、

教室にも行けなくなり、相談室で過ごすことがたびたびありました。


相談室では、私の空き時間に対話(カウンセリング)を行いました。


私「私の迎えもそろそろ限界だよ。

 家の人からの車で来れると楽になるんだけれど。」

健太「・・・。」

私「家の人の車にはなぜ乗れないのかな。

 お父さん、苦しそうだったよ。」

健太「・・・。」

私「・・・もしかして、お父さんとお母さんを困らせたいの?」

健太「・・・!・・・そうかもしれません。」

私「お父さんとお母さんの困る顔を見るとすっとする?」

健太「そうです!」

私「そうか、目的はそれだったんだ。」

健太「そうでした。」

私「どうして困らせたいのかな?」

健太「・・・わかりません・・・。」

私「そうか。ではゆっくり考えていてね。

 でも、私の迎えは限界だから、

 そこはお父さんかお母さんの車に乗ってきて。」

健太「わかりました。」  


目的がわかった健太は、父母の送りで登校することができるようになりました。車に乗る乗らないで、親を困らせることを止めました。


(続く)

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