【新潟 カウンセリング】 不登校傾向の克服 ケンタの話③
query_builder 2021/09/21
ブログ
ケ

この文章は毬穂が教師時代に手掛けた ある生徒の話です。

個人が特定できないよう加工してあります。

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<困らせたかった理由は・・・>  


健太は送ってもらっての登校ができるようになりましたが、

時々登校を拒否し、暴れます。


そんな時は父母から学校へSOSの電話がかかってきて、

私が家庭訪問をしました。

そして何とか車に乗せて登校させました。


母は「どうして・・・!」と泣くばかりです。  


健太を学校に連れてくると対話をします。

あるとき、健太は

「お父さんとお母さんは、もう何年も前から話もしないんだ。

けんかばかりしていた。

何か用事があるときは、僕を通して話をしてた。

僕はどっちにもいい顔をして、気を遣っていた・・・。」

と話し出しました。


ぽろぽろ涙をこぼしながら苦しかった過去や、

現在のいたたまれなさを話しました。

じっくりと傾聴したあと、私はこう言葉をかけました。


私「子どもだったあなたが、家族の調整役をやっていたんだね。

大変だったね。・・・だからなのかな、

あなたが学校に来たくないのは。」

健太「・・・学校にいきたくないって言うと親が困るから。

親が一番困ることだから・・・。」

私「・・・困らせてお父さんとお母さんが

力を合わせるように仕向けた?」

健太「・・・そうなりますよね。・・・そうだったんだ。」

私「よくやったね。

お父さんとお母さんはあなたのことで困って、

今実際に話をしたり一緒に学校に来て相談したりして

協力し合ってるよ。」

健太「ほんとだ!!」

私「あなた、二人を仲良くさせたかったんだね。」

健太「そうです!!」

私「そのために体張ったんだね。よくがんばった!」

健太「はい!!」(思い切り明るい笑顔で)


(続く)

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